July.06.2009「燃料電池車は出来たか?」
July.06.2009「燃料電池車は出来たか?」
今日の詩::一陣の 風渡り行く 出雲川
※出雲の川という意味です。出雲川という名称の川はありません。あしからず。
燃料電池車がすでに量産してコストを下げるように工夫する段階まで来ているようである。ホンダであろうと思われるが、試作車をドイツに持ち込みアウトバーンでドイツの技術者に乗ってもらい、意見をもらっていた。ドイツの、アウトバーンは制限速度なしである。いちど通ったことがあるが、すべての車の速度が速いので、自車速度がかえってあまり速い感じがしなかった。また、ドイツの田舎の街中はでこぼこがあり走りにくいようだ。それをクリアーするためにあえてドイツで試乗したという。ドイツ技術者の答えは、「このままいけば、ヨーロッパで通用するだろう」とのことだった。この衝撃的なニュースは、NHK『プロフェッショナル』(2009/7/6)で知った。藤本幸人(ふじもとさちと)氏52歳が出ていた。燃料電池車の開発責任者である。
技術者は決して妥協しないことが必要だとしている。彼は一度燃え尽き症候群にかかったらしい。「夢を語れ。不可能を超えろ」というのが彼の主義のようだ。燃料電池車はおそらく路上に於ける二酸化炭素対策の救世主となるであろうが、その労苦たるやなみなみならないものがある。研究は極秘である。企業秘密なので映像にはたくさんのぼかしが出ていた。車には「ZEV」という記号が付けられていた。これは、「この車は全く二酸化炭素を出しません」という記号だという。水素に酸素を加えて電気を作り、自動車を走らせるという原理である。出てくるのは水だけだ。藤本氏はかつては「エンジンシステムの神様」と言われていた。しかし、彼の生き方は変化してきたようだ。会議で藤本氏はできるだけ聞き役に回り、議論が出尽くしたのを待ってから話しだすという。
『技術の前では、誰もが平等である』というのが彼の考えだ。また、『満足した技術は死ぬ』だから決して現状の技術に満足せずに、常に向上進歩を促すのだという。『夢を決して忘れるな』とも語っていた。
ハイブリッドはガソリンと電気と両方を使う。電気自動車は、電気だけだがその電気を作るのに二酸化炭素を排出する。しかし、燃料電池車は、それを作るのには二酸化炭素排出はあるが、それ以降の排出はない。水素で発電しながら走る。どれくらいのパワーがあるのかとの質問に対して、一件の家で使う電力の約20軒分の電力を燃料電池車が作り出すのだという。これはすごいことではないだろうか。
彼は言う。『エコや二酸化炭素排出をしないというのは、基本的条件であって、未来を切り開く力はない。乗っていて楽しい車を製造しない限り、世界一、世界初となることはできない』と。小さな町工場でリンゴ箱の上に立って、毎日、世界一になるんだと社員の前で叫び続けた本田宗一郎氏の精神がこの男には受け継がれているらしい。燃料電池車は乗って加速するとき、振動がないようだ。彼は、2020年には一般の人が購入できるようになると言われている。しかし、あと7-8年で購入できるようにならないものかと考えているようだ。なぜならば、定年退職までに自分が手に入れたいからである。
藤本氏は兵庫県丹波に生まれた。もともと自動車機械が好きだったが、会社に入り、仕事にのめり込んだ。そして、「エンジン・システムの神様」と呼ばれるようになる。彼は常に現場に張り付いて指示を飛ばしていた。しかし、あるパーティの席上で彼に変化が訪れた。ある人に言われた。
『叱咤激励とはよく言うが、藤本さんは、叱咤叱咤だ』と。その言葉が藤本氏の胸に突き刺さった。そして急に仕事にむなしさを感じて、開発現場から離れることにした。それから3ヶ月後、再び現場で指揮を執ってほしいと頼まれたのである。ポジションはいままでのように一部ではなく、車全体を見る全体に責任ある立場だった。
彼は、部下にモチベーションを持たせるために、数値目標ではなく、大きな夢を語ることでやる気を起こさせたという。これは、私たちの運動についても云えるのかもしれない。そして、彼のチームは、世界初の燃料電池車を発表するに至る。
『リーダーの仕事は、部下との夢の共有である』という。人の心を動かすのが夢であるならば、それをリーダーは常に語り続けるべきだとしている。
『技術者はこだわりが大切である』。しかし、技術ややる気以上に大事なものがある、と語った。それはものすごく強烈な思いをもっていないと、世界を動かせない。彼は言う。『”思い”は意地でも形にせよ』。車も成長するが、人も一緒に成長する。茨の道のその先にこそ未来が待っているのである。プロとは何か?を彼は語る。『信念を持って進み、夢を実現できる人たちである。そしてどんなに厳しい困難な条件でも結果を出す。そういう人だと思うし、そうなりたいと願っている』と。
コストを下げる段階にまで来ている燃料電池車を開発した藤本氏の言葉は、島根の信徒である私たちにっとっては、様々に解釈できるのではなかろうか?貴重な珠玉の如き言葉の数々である。
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/090630/index.html http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2009/06/post-7b8e.html
【日々、総裁谷口雅宣先生のブログを拝読しましょう】
2009年6月29日のブログは、「多様なる幸福」です。マイケル・ジャクソンの死についてのご考察と、主観的・客観的幸福論をご教示されております。拝読下さい。
※今日は、午前中は会議であったが、昨日の余韻が残っているのか、皆様の雰囲気が若々しくかつ生き生きとしていた。また、昨日、ひまわりちゃんブログが立ち上げられたが、皆様が投稿することによって、組織全体にかなりな好影響を与えるのではないだろうかと考えられる。午後は、「先祖供養」について、壮年層誌友会のための学習会が行われた。大変に有意義な一日でありました。
中内 英生
| 固定リンク
「真理小話」カテゴリの記事
- December,31,2009「平成21年を振り返って」(2009.12.31)
- December,30,2009「若い頭脳集団」(2009.12.30)
- December,29,2009「認めの論理」(2009.12.30)
- December,00,2009「T地方講師の”生命の教育”講話」(2009.12.29)
- December,27,2009「流人絵師 英一蝶」(2009.12.27)


コメント